平城宮跡「調整池」工事現場視察会の記録

3月5日、平城宮跡「調整池」工事現場視察会を開催しました。開始時点で35名が集まり、現地を歩きながら、国交省近畿地方整備局飛鳥歴史公園事務所平城分室の伊勢副所長から説明を聞きました。
説明というより「開き直り」でしかない部分もありましたが、公園計画も工事の進め方もひどいものであるということはよく伝わりました。なぜ、この公園事務所の仕事はこれほど質が低いのでしょうか。

視察会には、インターネット報道メディア「IWJ」のカメラが密着し、即日録画配信してくださっています。
ツイッターのまとめはこちらツバメの塒はどうなる? 3/5平城宮跡「調整池」工事の現地見学説明会。
[PR]
# by hjks | 2013-03-06 09:27 | 過去のイベント

3月5日の調整池工事視察会、IWJが中継!

本日3月5日の平城宮跡「調整池」工事現場視察会が、インターネット報道メディア「IWJ」により生中継されることになりました。

IWJ奈良ch1で、13時からです。ご注目ください。
(現場の電波状況によっては後ほど録画配信となります)
[PR]
# by hjks | 2013-03-05 09:04 | 過去のイベント

平城宮跡の調整池工事とは? 3月5日の視察会に備えて

3月5日開催の平城宮跡「調整池」工事現場視察会の関連情報です。

昨年12月25日付の国交省発表資料「緑地ゾーンの西緑地エリア・調整池の整備を行います」(PDF)には、
緑地ゾーンの西緑地エリアの整備の一環として、一時的に降水を貯めて局地的な水路の氾濫を抑えるために、既存の湿地の周囲に盛土によって堤を設けた調整池の整備を行います。

調整池とは、集中豪雨などの局地的な出水により、水路の流下能力を超過する可能性のある洪水を、水路に入る前に流れ出るのをおくらせて下流の洪水流量を軽減することを目的とする池のこと。
一時的に降水を池で受け止めた後、徐々に放流させ局地的な氾濫を抑える機能をもちます。
……とあります。
この説明にもあるように、「調整池」は治水土木の範疇です。ビオトープなど生態系保全のための水環境とは目的が違うので、「緑地ゾーンの整備の一環として」と言われても、説明になっていません。
昨年9月27日には、国交省平城分室で「調整池の造成は地下水の涵養のため」と聞かされたのですが、この説明はウソだったようです。

平城宮跡を守る会がこれまでに得た断片的な情報を総合すると、どうやら、
草地・湿地だった第一次朝堂院広場を埋め立てて舗装
→保水力低下=降雨時の雨水流出量が増加
→下流の水路の容量がパンク
→溢水を防ぐため上流に調整池造成
……ということではないかと推測されます。朝堂院の舗装などしなければ不要な工事。

大きな問題は、平城宮跡でも最も豊かな自然の残るエリアが、この調整池造成工事で破壊されてしまうことです。ここは近畿第2の規模の「ツバメのねぐら」であり、奈良県のレッドデータブックで希少種に指定されているカヤネズミの生息地でもあります。日本野鳥の会奈良支部は既に申入書を手渡したとのこと。
国交省は、造成工事に着手してから環境モニタリングの発注を開始。事業の正常な進め方には思えません。

3月5日の視察会では、現地で明確な説明を求め、調整池工事の全貌を明らかにしたいと考えています。
みなさまのご参加をお待ちしています。
3月5日 平城宮跡「調整池」工事現場視察会のご案内
[PR]
# by hjks | 2013-03-01 07:30 | 過去のイベント

〆切直前! 平城宮跡パブコメ記入例

あす2月28日〆切の、平城宮跡開発計画へのパブコメ。きょう、ツイッターに、フリーライター浅野詠子さんと、作家で平城宮跡を守る会代表の寮美千子による記入文例が投稿されました。許可を得てここに転載します。意見提出のヒントに! そのままパクってもOKです。

@asano_eiko
【締切迫る、平城宮跡整備パブコメ】復元構想は、景観法ができる以前のものであり、住民の参加や協働などの今日的な行政手法に欠ける。反対運動も起きており、一度構想を白紙にし、景観行政団体の奈良市を中心に再検討することか望ましい。地域の景観および環境の変更は市議会の議決がほしいところだ。

【記入例① 平城宮跡整備パブリックコメント募集】発掘の成果をかたちにという研究者たちの思いは、すでに復元模型になっている。今後、数百億円に上るとされる巨額な復元整備は不要である。

【記入例② 平城宮跡整備パブリックコメント募集】京奈和の大和北道路はPI、つまり事業を実施しない場合を想定した対案も国民に示している。同じ国交省の事業でありながら、景観と環境を変更する平城宮跡の復元整備にPIを採用しないの疑問である。

【記入例③ 平城宮跡整備パブリックコメント募集】どのくらいの巨費を投じるのか、プログラム案に書かれてない。日本は租税国家を採用しており、概算の数字もないような案を主権者の国民に示し、パブコメを実施するのは無理がある。

【記入例④ 平城宮跡整備パブリックコメント募集】大極殿院の南門などは単層なのか重層なのか、少ない情報から建物を推理し復元することに疑問であり、「奈良時代を今に感じる公園」と宣伝する根拠は十分でない。「誰もが楽しみながら」という下りも非科学的で、公文書の言葉として不適切。

都は去っていった。そこに重きを置くなら、千数百年にわたり遺構が地下に眠ることも歴史である。推理をまじえ復元しようとするのは文化庁のおごりで、見世物で人寄せをしようとする県政の発想と合致し、国交省が発注の権力を握る。草原のままの風情がよいという住民の思いはおいてきぼり。


@ryomichico
明日2/28〆切、いますぐご応募を!【国交省 #平城宮跡 パブコメ】 あなたの手で世界遺産の草原を守ろう! 問題点の整理はこちら「平城宮跡を守る会ブログ」

【平城宮跡パブコメ記入例A】周辺の都市化により、地下水位が下降。透水性があるとはいえ、朝堂院広場の舗装は、湿地を失うことになり、地下水により1300年間保存されていた木簡の毀損が危惧される。自然状態が一番の保存方法。わたしたちの代で、過去の貴重な遺産を失うことがあってはならない。

【平城宮跡パブコメ記入例B】平城宮跡はいまや都市の中の貴重な自然。草刈りによって里山的環境が保たれた豊かな生態系がある。この豊かさは、人工的な緑地では、置き換えることができない。同じ自然といっても、人工的公園整備ではなく、本来の自然に近い状態での整備を望む。

【平城宮跡パブコメ記入例C】現在工事中の調整池の用地は、平城宮跡のなかでも自然豊かな地域としてすでに報告書も出ている地域。関西有数のツバメのねぐらであり、希少生物のカヤネズミも生息。環境の変化が生態系に打撃を与える。調整池が必要となる朝堂院広場の舗装工事そのものの見直しを求める。

【平城宮跡パブコメ記入例D】国交省はCGによる「バーチャル飛鳥京」を既に実現している。平城宮跡にも新技術であるバーチャル展示を導入し、自然と遺跡を保護してほしい。莫大な建設費をバーチャル展示研究に回せば、奈良の大きな知的財産となり、そのシステムを全国に提供することも可能に。

【平城宮跡パブコメ記入例E】土木と建築による復元というが、復元の信憑性が確保されていない。今後研究が進み、真実の姿が分かったとき、変更がきかなくなり、奈良の恥となる。CGによるバーチャル展示により、その危険は回避され、最新の情報を届けることが可能に。土木建築以外の展示方法の検討を

【平城宮跡パブコメ記入例F】平城宮跡は、わずか70年に満たない間に、第1次大極殿、第2次大極殿と、風景が大きく変わってきた都である。土木建築による不完全な復元は、それが恒久的にあったという誤解を招き、平城宮の展示として、ふさわしくない。変化のダイナミズムが実感できるCG展示を!

【平城宮跡パブコメ記入例G】朝堂院広場の舗装、築地回廊の建設など、土木的な復元展示は、見たその時だけの一瞬の驚きにとどまり、リピーターを期待しにくい。広々とした自然豊かな景観を乱すばかりでなく、舗装広場の夏の暑さは、観光客を遠ざけることになる。豊かな自然を守る整備を望む。

【平城宮跡パブコメ記入例H】今後50年にわたり800億円の巨費が投じられる整備とのことだが、実際にどんな整備が行われるのか、ひとつひとつ具体的に示されてこなかった。朝堂院広場跡の舗装も、工事前日まで一般市民は知らされていなかった。整備の具体案は、市民国民との対話の中で決めてほしい

【平城宮跡パブコメ記入例I】平城宮跡は国の大切な歴史遺産であるばかりでなく、都市の中の貴重な自然、市民の憩いの場など、多角的な意味を持っている。遺構展示にだけ特化するのではなく、今ここにある豊かな自然を生かした、総合的な整備を望む。それこそが本来の「奈良らしさ」だと思う。

明日〆切【国交省 平城宮跡パブコメ】質問には、HP上で国交省が答えてくれるとのこと。疑問点はどしどし質問しましょう。さあ、いますぐGO! 氏名の記入の必要はありません 国営平城宮跡歴史公園整備プログラム(案)に関する意見募集


平城宮跡を守る会の会合で出た意見もご参考に!
[PR]
# by hjks | 2013-02-27 20:07 | パブコメ

3月5日 平城宮跡「調整池」工事現場視察会のご案内

平城宮跡で進行中の、第一次朝堂院広場の埋立て舗装工事。
ここが舗装されると、地下に浸透する雨水が減少し、降雨時、より多くの水が流出するようになります。
流出した水が排水路からあふれるのを防ぐため(?)として、国交省は「調整池」を造成中です。

建設場所は、再建大極殿と平城宮跡資料館の間。実はここは、平城宮跡のなかでも最も自然豊かなエリアで、近畿第2の規模のツバメのねぐらがあり、奈良県のレッドデータブックで希少種に指定されているカヤネズミの生息地でもあります。
この工事については、これまでほとんど報道がなく、何のためのどんな工事なのか、詳細がわかっていません。
そこで、国交省現地事務所(近畿地方整備局国営飛鳥歴史公園平城分室)の伊勢副所長に現地をご案内いただき、説明を聞く視察会を企画しました。

日時:3月5日(火)雨天決行 13:00~15:00
場所:平城宮跡 第一次大極殿の南西のトイレ付近に集合 (近鉄「大和西大寺」駅より徒歩10分)
料金:無料
申込:メールに「3/5視察会参加希望」と書いてinfo@narapress.jpまで
主催:平城宮跡を守る会 電話 070-5024-9428

平城宮跡に興味のある方、どなたでもご参加いただけます。
参加希望の方は、メールに「3/5視察会参加希望」と書いてinfo@narapress.jpまでお送りください。

多くの方のご参加をお待ちしています。

※足場が悪いかもしれないので、汚れてもいい服と長靴をご用意ください。
[PR]
# by hjks | 2013-02-26 14:37 | 過去のイベント