平城宮跡の調整池工事とは? 3月5日の視察会に備えて

3月5日開催の平城宮跡「調整池」工事現場視察会の関連情報です。

昨年12月25日付の国交省発表資料「緑地ゾーンの西緑地エリア・調整池の整備を行います」(PDF)には、
緑地ゾーンの西緑地エリアの整備の一環として、一時的に降水を貯めて局地的な水路の氾濫を抑えるために、既存の湿地の周囲に盛土によって堤を設けた調整池の整備を行います。

調整池とは、集中豪雨などの局地的な出水により、水路の流下能力を超過する可能性のある洪水を、水路に入る前に流れ出るのをおくらせて下流の洪水流量を軽減することを目的とする池のこと。
一時的に降水を池で受け止めた後、徐々に放流させ局地的な氾濫を抑える機能をもちます。
……とあります。
この説明にもあるように、「調整池」は治水土木の範疇です。ビオトープなど生態系保全のための水環境とは目的が違うので、「緑地ゾーンの整備の一環として」と言われても、説明になっていません。
昨年9月27日には、国交省平城分室で「調整池の造成は地下水の涵養のため」と聞かされたのですが、この説明はウソだったようです。

平城宮跡を守る会がこれまでに得た断片的な情報を総合すると、どうやら、
草地・湿地だった第一次朝堂院広場を埋め立てて舗装
→保水力低下=降雨時の雨水流出量が増加
→下流の水路の容量がパンク
→溢水を防ぐため上流に調整池造成
……ということではないかと推測されます。朝堂院の舗装などしなければ不要な工事。

大きな問題は、平城宮跡でも最も豊かな自然の残るエリアが、この調整池造成工事で破壊されてしまうことです。ここは近畿第2の規模の「ツバメのねぐら」であり、奈良県のレッドデータブックで希少種に指定されているカヤネズミの生息地でもあります。日本野鳥の会奈良支部は既に申入書を手渡したとのこと。
国交省は、造成工事に着手してから環境モニタリングの発注を開始。事業の正常な進め方には思えません。

3月5日の視察会では、現地で明確な説明を求め、調整池工事の全貌を明らかにしたいと考えています。
みなさまのご参加をお待ちしています。
3月5日 平城宮跡「調整池」工事現場視察会のご案内
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by hjks | 2013-03-01 07:30 | 過去のイベント
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